国産クワガタ類全般補足2004/01/20最新 |
|||
|
|||
アカアシクワガタ |
|||
オオクワ,ヒラタ,コクワなどドルクス属の仲間 山地性の小柄のクワガタで、文字通り足が赤く動き方も活発で観察していても飽きない生体です。 成虫は意外にも30℃位の高温でも飼育可能で,ミヤマクワガタに比べると 温度管理が楽でカブトムシを飼うような感覚で飼育できる。 |
|||
|
★ |
ペアリングは、自然採集の物であれば交尾済みの生体が多いが確実に交尾させる場合、 ♂が♀を追いかけますがヒラタのように♀を殺してしまう事が少ないので 産卵セットでの♂♀の混合飼育が可能(2〜3の♀に対して♂1位のバランス)で、 自然交尾でも大丈夫です。強制交尾も良し。
|
|
|
|||
|
★ |
産卵セットは、幼虫飼育用マットの粒子の細かい物を使い水分多目でセットし、 産卵木の水分は普通で容器の中に本数を出来るだけ多く入るようにします。 これは、割り出した幼虫をマットに入れ替えるとほとんどが死んでしまうのが現実で、 サイズの大きい生体をだすために幼虫の個別飼育をするのにマットに移したいのですが生存確率が悪いので、 産卵セットでの産みっぱなし状態の幼虫飼育をおすすめする為です。 マット交換は要注意でなるべく交換を避けた飼育方法が良いでしょう。
|
|
|
|||
|
★ |
どうしてもサイズにこだわり個別飼育をされる場合は、コストがかかりますが菌糸での幼虫飼育をおすすめします。 発酵マットに比べ断然に生存率が高く安定して幼虫飼育が出来ます。
|
|
|
|||
|
★ |
発酵マットでの幼虫個別飼育はまだ研究していますが、条件に合う幼虫マットの問題なのか 生体環境に関する生体特性なのか、なかなか良い飼育条件がないので菌糸飼育に切り替えを考えています。
菌糸飼育 添加発酵マット飼育 発酵マット飼育中、80頭の幼虫の内60頭が☆になった為、 残った幼虫の中から10頭ほど菌糸瓶飼育に切り替えました。 |
|
|
|||
|
|
|
|
ミヤマクワガタ |
|||
このクワガタは,30℃前後の高温での飼育は死亡する危険度が高い。 ある程度の温度管理が必要で産卵期には20~23℃が多産した結果が出ている。 朽ちた木の根元近くの土中で孵化し、腐葉土を食べながら朽木の根っこに入り込み朽木を食べ成長をして、 蛹化時期に腐葉土に戻り蛹化・羽化する個体です。幼虫を採集するためには1m以上掘らなければなりません。 |
|||
|
★ |
ペアリングは、♂の気性が荒いので交尾時の温度(23℃前後)・♀との愛称を観ながら♀を 殺されないように注意して交尾させなければならない。 この交尾と産卵セット・飼育温度が決まればそんなに飼育の難しい虫ではありません。
私は、縦35cm×横74cm×高さ45cm位の衣装ケースに産卵セットをし、 自然採集の♀10匹に♂2匹を入れ生体が死ぬまで管理して、生体死後1.5~2ヶ月経ってから割り出しています。
|
|
|
|||
|
★ |
産卵セットは,腐葉土系の黒土マットが最適であるが、割り出し時の幼虫の大きさを考えると、 これに発酵マットを3~5割混ぜた方が良い。
前記のセットでの腐葉土系黒土マット (天然広葉樹腐葉土の発酵が進んだ細かい目の腐葉土を高温で処理しさらにふるいを掛けた物) と完熟発酵マット (未発酵のクヌギ粉砕マットを乾燥させた状態で1年間寝かし、2ヶ月間発酵させさらに1ヶ月間寝かした物) との幼虫の割り出し数の比較が出ました。
飼育温度・産卵木の太さと本数などの条件は同じです。 腐葉土系黒土マット・・・・・328頭、小さめだが産卵木の周りにウジャウジャ。 完熟発酵マット・・・・・・・123頭、数は少ないけど型のいいのが多い。
|
|
|
|||
|
★ |
幼虫飼育は2齢位まで割り出したマットで飼育し、その後個別飼育の発酵マットへ移行する。
また、マット交換後死んでしまう幼虫もいるのでこまめに交換するより 最初から1~2リットルの口径が広い容器での飼育が良いでしょう。(マット交換しないつもりで) 幼虫飼育の管理温度は、15~22℃位。1年で羽化しませんのできながに飼育してください。 (,♀は1年で羽化する事もあるが, だいたいは1.5年位、条件によっては2~3年かかることもあります。) 私の2002年10月割り出し幼虫は、2度目の冬を迎えています。
左:2003年度幼虫600瓶 左:2002年度幼虫900瓶
本土ノコギリ1000瓶 70mmUPを目指して |
|
|
|||
|
★ |
菌糸飼育では、大きなサイズが出ると聞いていますが、大アゴの変形があるそうです。
|
|
|
|||
|
★ |
ミヤマにはアゴの形にエゾ型・フジ型・基本形とありますが、エゾ型からフジ型が羽化する事もあります。 また、幼虫が“ギシギシ”と警戒音を出すのも特徴的です。 今年(2003年)は、カブトムシの幼虫のように複数体での飼育で良い結果が出せるか試しています。
多頭飼育
|
|
|
|||
|
|
|
|